オタコンとハンスさん
ソリッドスネークが明夫だからといって
アシッドスネークが明夫だとは限らないことに
ときめきを感じざるを得ない
もしかしたら銀河さんかもしれないそれは無いなごめん
ソリッドスネークが明夫だからといって
アシッドスネークが明夫だとは限らないことに
ときめきを感じざるを得ない
もしかしたら銀河さんかもしれないそれは無いなごめん
彼は噴水の淵に腰掛けている
僕はどうしても彼と話をしたくて、ちょっとだけ距離をとってその横に座った
彼が隣に座った僕を盗み見たのがはっきりわかった
僕は最初っから彼をガン見していたから
目が合うかなって思ったけど彼は隣に僕なんか居ないみたいに視線を戻した
これは僕が頑張るしかないみたいだね
「ねぇ、これ食べるかい?」
紙袋から取り出した林檎を彼に差し出した
長い髪の間から彼が林檎を見て、やっと僕を見た
「いや、いらん」
「そう?ねぇ君名前は?」
わあ、なんだか怪訝そうな顔
初めて会った時のスネークみたいだ
(彼は今でもたまにそんな顔をするけど)
「君、僕の友人にそっくりなんだ」
「今日いい天気だよね」
「君って何処に住んでるの?この近く?」
矢継ぎ早の質問に彼、はあんまり長い返事をしてくれなかった
「そうだな」とか「そうだな」とかノーコメントとか…
「…スネークよりたちが悪いや…」
そう呟いて林檎を紙袋に戻したら彼はパッと僕を見た
なんとなく、そうかなって思ってたけど
「君もスネーク?」
「…そうだ」
彼はスネークに似てるけど少しずつ違う
髪はすっごく長いし、スネークよりずっと口数が少ない
テンポもゆっくりめだし、スネークよりちょっとだけ背が高いみたいだ
「ねぇ、君名前は?」
本名じゃなくていいよ、て付け足せば彼はちょっと笑った
今更気付いたけど彼の足元にはハトが沢山居て、
どうやら彼はパンを撒いていたらしい
「可愛いなぁ」
生憎、僕はパンは買わなかった
パンはスネークが買ってきていたのがまだ合ったし
「半分ずつにするか」
「え、いいのかい?」
彼は僕にパンをちぎって手渡した
細かいとこに気付くひとだ、スネークもたまには気付いてくれてるんだろうけど
満腹になったハトが帰り出した頃、彼も立ち上がった
僕もそろそろ帰らないと、友人が心配してるかもしれない
立ち上がった彼の腰には小さなカバンがぶら下げられている
カードケースか、でも厚さからいうとデッキケースみたいだ
「君も、オタクかい?」
僕の唐突な質問に振り返った彼は
腰のデッキケースを見て納得したみたいだ
「やっぱりオタコンか」
「え」
あれ、なんで知ってるんだろう?
僕は君とは初対面なのに
「うん、オタク・コンベンションの略だよ」
逆光になって顔はよく見えないけど声が明らかに愉快そうだ
「本名は言えない、ハンスにしといてくれ」
ハンスはオタクかい?には答えずにひとつまえの質問に答えた
まるでタイムラグがあるみたい
「パン、ありがとう」
手を振って見送った彼が居なくなって
ようやく僕は腰を上げた
友人の待っている家に帰ろう
友人そっくりのハンスを見たとき
僕はなんとかして、完全に同じな生き物なんかいないと証明したかったんだ
真っ赤な夕焼けを見ながらゆっくり帰っていたら友人は玄関先で犬みたいに僕を待ってくれていた
優しいトコは似てるかもしれない
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オタコンとハンスさん
アシッドにオタコンポジションの癒しキャラがいなかったから、
あえて言うならゲリーか
あいつ居なくなったけどorz
オタコンのカードの効果が思い出せない
そろそろアシッドやろうかな
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